論文の問題見ても意味がよくわからない

面接で政策について聞かれてもよくわからない

今回は、公務員試験のための情報収集法をご紹介しようと思います。

ニュースから情報を得ることは難しい

公務員試験の勉強法の一つにニュースを見るというのがあります。

もちろん、論文のネタにもなりますし、時事対策にもなるので、有効な手段だと思います。

実際にテレビや全国紙を見てみると、あらゆる情報量が大量にあります。
しかし、その中で論文や面接のネタになりそうな情報は、ほんの一部しかありません。
ましてや公務員の仕事に馴染みのない方が、重要なニュースをピックアップすることは不可能に近いです。

試験日が決まっている学生や社会人の方々は、貴重な勉強時間をくだらない政治スキャンダルで潰されたくないと思っているではないでしょうか。

総合計画に目を通す

地方自治体を受験する方は、必ずその自治体の総合計画を読んでください。
総合計画とは、5~10年に一度作成される、その自治体の将来ビジョンです。

作成時点で、その自治体が抱える課題や、力を入れている政策が紹介されています。
論文だけでなく、面接の勉強にもなりますよ。

自治体により、基本計画と言ったり、別の特殊な名前が付いていたりします。
必ず自治体のホームページに掲載されていますので、探してみてください。
また、自治体が冊子として売っていますので、読み込む方は買ってみてもいいかもしれません。

まずは東京都の資料を見よう!

地方公務員に興味はあるけど、受験先はまだ決まってないんだよね‥
そもそも業界のことがよくわからない‥

まだ、受験する自治体が決まっていない方、これから公務員試験に向けて勉強しようという方には、
東京都の「『未来の東京』戦略」を見ることをおススメします。

https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/basic-plan/choki-plan/

コロナ禍を乗り越え、2030年、2040年へと、東京都が発展していくための課題が記載されています。
抱えている課題も規模が大きいので、皆さんが耳にしたことのあるものが多いと思います。

この冊子だけでも、地方自治の課題の多くは網羅できますよ。

また、東京都の資料は(これでも)内容、見易さともに全国トップクラスです。
皆さんが将来公務員として働く際の参考になりますので、絶対に見ておいて損はないです。

自治体の課題は似たり寄ったり、しかし環境が異なる

自治体の課題なんてどこも同じだから、東京都の資料だけ見ればいいかな

このような考えを持つ方もいるかと思います。
確かに、自治体の多くは同じような課題を抱え、似たような政策をとっています。

ex:高齢化、子育て、まちおこし…

しかし、課題は同じでも、自治体を取り巻く環境は微妙に異なっています。

環境の違い①人口動態

多くの自治体では高齢化とともに人口減少が進んでいます。

一方、特別区では、これまで人口が増加傾向でした。
特に、(コロナ以前ですが)外国人の増加が顕著にみられました。

高齢化対策、子育て対策といった課題は全国共通です。
しかし、人口が減少する自治体と増加する自治体では、当然取るべき政策も変わりますよね。

田舎の自治体では、若年夫婦が引っ越してくるだけで数十万円もらえることもあります。
都内で同じことをしたら、人口集中が過熱してしまいます。

環境の違い②産業

これはわかりやすいと思います。
農業とか観光とかです。

田舎の方では道の駅等で農産物を売るイベントをやっていますね。
都内では職人系の産業を推すイベントをよく見ます。

このように、自治体を取り巻く環境が変われば、力を入れる政策も変わってきます。

同じような自治体だと思っても、優先順位や政策の内容に微妙な違いがあります。

必ず、受験する自治体の総合計画に目を通すようにしてください

資料に慣れて知識を増やそう!

受験先が決定している方

受験する自治体の総合計画を見よう!
受験する自治体が抱える課題、将来のビジョンを知ることができます。

受験先が決定していない方・公務員に興味のある方

東京都の「『未来の東京』戦略」を見よう!
地方自治体の課題を全体的に知ることができます。

以上、私がおススメする公務員試験のための情報収集でした。
持っている知識が多すぎて試験で不利になることはありません。
ネタのストックの重要性について、こちらで解説しています。

働き出すと、自分の知識の少なさにがっかりすることも山ほどあります。
(私だけかもしれませんが)

役所の文字とグラフばかりの資料に慣れていない方は、見ることをためらうかもしれません。
ですが、将来みなさんが仕事で使う資料です。
読むことを繰り返せば、必ず慣れていきますので、根気強く続けてください。

がんばりましょう!